■ 制作風景  Making

Hiroyuki & Kyoko の制作風景を少しだけお見せします



五葉松  Goyou Matsu

とにかくこのボリュームの五葉松(盆栽)制作には、修行めいたものを感じます。 大量の極細ワイヤーを束ねてねじり樹脂でコーティング、すべての角度から枝ぶりを検証し微調整、それが済んだら表面の仕上げ。次にのべ1万本以上の松葉をひたすら粘土で一本一本制作、そして着色。その中から約5千本強をバランスを見ながら選んで枝の先端にピンポイント接着。その後も枝の向きの調整、場合によっては切断して移し替え・・・丸2ヶ月の間これらの作業を繰り返し、完成に至ります。

※(米)カンザスシティ Toy & Miniature Museum 蔵

2007  Hiroyuki Kimurra 




カントリー・ブルー  Country Blue

最初は相方Kyokoの爽やかなブルーを基調としたカントリー作品をという提案から始まったのですが、気が付けば大掛かりな作品になっていました。前面はタイトル通りブルーの壁にしながらも、目線を誘導させてるために、奥の部屋はあえて暖色系の色をもってきました。手前を浅く、奥を深くすることで、空間の奥行をより強調することが狙いで、見る側にとっては「覗かないと見えない」じれったさを感じる作品だと思います。他にも空間の広がりを感じさせる演出を随所にこらしてありますので、是非実物を見る機会がありましたら、じっくりと覗き込んで見て下さい。

2010  Hiroyuki & Kyok